不思議なもので、自分が求めているときは、それにこたえてくれるものが
自然に現れるのですね。うちから歩いて3分の古本屋に何故か出たばかりの
新刊が置いてありました。
インドの詩人タゴールの詩集「三日月」
内容は、赤ちゃんや幼い子どもたちのお話です。
1913年のものを再現した装丁も完璧。
いのちの母国 それは個人のふるさとでもなく、帰属する国家
でもなく、分立する宗教界でも対立する民族や文化文明でもなく、
それらをかいくぐりつつ、いのちの星に生まれたいのちたちの
共存への、幻なのです。
日々、生まれたままの裸のいのちへとくりかえし帰ること。
自分とは他者と出会ういのちへの裸道。
森崎和江 「いのちの母国探し」より